戦略性DCG「Hearthstone」の魅力と紹介

2018年12月5日

こんにちは、すみねこです。

今日は、DCG(デジタルカードゲーム)の親と呼ぶべきタイトル、「Hearthstone(以下ハースストーン)」の紹介をします。

本作は、戦略オンラインカードゲームとして世界中で遊ばれているタイトルです。最近、プレイヤーが1億人を突破したというアナウンスもありました。

また、公式が開催する世界選手権の他に、大型大会(高額賞金を提供するという意味での)が数多く開催されているタイトルでもあります。先日行われた「第18回 アジア競技大会 ジャカルタ・パレンバン」でもデモンストレーション競技としても採用されており、日本のTredsred選手が出場しています。仮にオリンピックでもゲームが正式採用されるなら、間違いなく採用されるタイトルでしょう。

そんな本作ですが、まだまだ日本では魅力が伝わっていないように感じます。

公式ページは洗練されたデザインとなっていますが、ぱっと眺めただけでは魅力は伝わりにくいです。

また、Wikipediaの記事も充実してるとは言えない状況ですし、広告戦略が上手くいっている感はお世辞にもありません。

そのため、本記事では以下の要素の紹介を目標にする記事とします。

  • 本作の魅力
  • eSportsの主要タイトルとして君臨できる理由
  • 日本人プレイヤーの活躍

この記事が、まだハースストーンをはじめたばかりの方、プレイしていないけど興味があるという方、eSportsに携わっているが本作の知識はない方などに届けば嬉しいです。

執筆日 2018/11/17

Hearthstoneとは

概要

開発:Blizzard Entertainment
ジャンル:オンラインカードゲーム
料金:基本無料
機種:Windows / OS X / iOS / Android
リリース:2014/3/11
日本語化:2015/10/21

同社が開発したウォークラフトシリーズの世界観を背景として作られた戦略性カードゲーム。Blizzard Entertainmentは、「ディアブロ」シリーズや「オーバーウォッチ」のデベロッパーとして日本でもよく知られていると思います。

プレイヤーは酒場にきたお客さんとして、その場にいる人達とカードゲームを楽しむという設定になっています。ゲームを起動したときの酒場のオヤジの声が印象的ですね。

この世界観を表現している公式の短編アニメーションを以下に貼っておきます。

世界観についてより深く知りたい方は、Hearthstone Express様の記事を見るのがおすすめです。日本ではあまり馴染みがないウォークラフトの世界を、豊富な知識と充実した記事で紹介してくれています。

「天下一ヴドゥ祭」特別コラム #1: トロル種族の分裂と盛衰 – Hearthstone Express

ゲームシステム

ここは実際にプレイしてもらったり、動画を見ていただく方が分かりやすいと思うので簡潔に紹介します。

  • ヒーローと呼ばれる9種類のクラスから1つを選ぶ
  • ヒーローには専用カードと、専用ヒーローパワーが存在
  • 30枚のカードでデッキを構築
  • ターン制、1ターンに1マナ(カード使用のためのエネルギー)増加
  • 1試合は10分前後(基本的に)
  • PvPで勝利するごとにランクが上がるシステム
  • 最上位ランクとなるレジェンドランクでは順位を表示
  • ランクは月単位でリセット
  • 一人用プレイモードも搭載
  • 基本無料、カードパックはゲーム内アイテムで購入可能

ゲームモードについて

  • スタンダード…前年度と今年度に発売されたカードが使用可能
  • ワイルド…使用できるカードに制限なし
  • 闘技場…表示される3枚のカードから1枚を選び、30枚の選んだカードで構築されたデッキで戦う特殊ルール

日本を代表するプレイヤーでもあり、Youtubeでも多くの動画を投稿されているTansoku選手のプレイ動画を貼っておくので、プレイ動画が見たい方はぜひ。



Hearthstoneの魅力

高い戦略性

本作が、世界中で数多くのプレイヤーに愛されている理由の1つです。前述の通り、デッキを作る際には9種類の中からヒーローを選ばなければなりません。そして、数多くのカードからデッキを構築することになります。さらに、そのデッキはそれぞれ以下のようなタイプで作成されます。

  • アグロ:低コストのカードを多く採用し、早期に試合を終わらせることを目標とするタイプ
  • ミッドレンジ:1枚で強力なカードを採用し、万能に試合を進めるタイプ
  • コントロール:相手の行動を捌くカードを中心に採用し、リソース差で勝負するタイプ
  • コンボ:特定の強力なカードの組み合わせを駆使するタイプ

そのため、環境には数多くのデッキが存在します。また、それぞれのデッキに得意な相手、不利な相手というものがあるので、複雑な相性関係が存在します。

また、カード単位でデッキメタとなるカードも存在し、あるプレイヤーが使用して結果を残したカードやデッキが翌日には蔓延する…ということも頻繁にあります。

※メタカード…特定のデッキやカードへの対策となるカード

炉端の集い(オフラインイベント)

一人でプレイしていても面白いのですが、やはり共通の話題を持つ友人を作り、話に花を咲かせるのは非常に楽しいことです。

本作では「炉端の集い」と題して、各地でオフラインイベントが様々な形で開催されています。ここでは、特別なルールでの対戦、ヒーローのスキンなど、特別な体験ができます。

また、酒場のヒーロー予選と呼ばれる、後述の選手権につながる大会が開催されることもあります。

何より、ここで知り合った友人と親睦を深めるのが一番楽しいと言っても過言じゃないでしょう。僕自身も福岡、東京でオフラインイベントに参加した経験があり、そこで知り合った友人と今でも仲良くしています。

ぜひ参加して友人を作り、開催を企画している酒場の主人に感謝を忘れず、イベントを楽しんでください。日本各地で炉端のような暖かいコミュニティがあなたを待っています。

競技性の高さ

本作にはスタンダード、ワイルド、闘技場(アリーナと呼ばれています)という3つのフォーマットが存在します。それぞれ、200位以内の順位については公式サイトでプレイヤー名と順位が掲載されます。数多くの日本人がそれぞれのフォーマットで上位に名前を刻んでいます。

そして特に、スタンダードではこの順位が重要視されています。その理由は、公式が開催するHearthstone Championship Tour(HCT)と呼ばれる選手権の出場のために必要なポイントを獲得できるからです。

世界選手権(HCT)の存在

簡単にハースストーンの世界選手権の仕組みについて紹介します(2018年のもの)。

※ハースストーンではサーバーが、アジア、南北アメリカ、ヨーロッパ、中国の4つの地域別に分けられている。日本の推奨サーバーはアジアで、選手権などもアジア枠で参加する。1つのアカウントで中国を除く3つのサーバーで遊ぶことができるが、カードのコレクションやランクはそれぞれのサーバーで管理されているので注意。

現在、ハースストーンは3つのシーズンに分かれています。

  • シーズン1:1 ~ 3月
  • シーズン2:4 ~ 7月
  • シーズン3:8 ~ 11月

それぞれのシーズンにおいて各地域で、獲得ポイント上位64名+地域チャレンジャー決勝大会を勝ち抜いた8名の合計72名で「プレイオフ」が開催されます。この「プレイオフ」で上位4名になった選手は「シーズン選手権」への出場権を手にします。

シーズン選手権」は各地域の上位4名ずつを集めた16名で行われます。さらに、「シーズン選手権」の上位4選手は「世界選手権」への出場権を手にします。

世界選手権」では、シーズン1、シーズン2、シーズン3それぞれの「シーズン選手権」での上位4名の計12名。そして、各地域で3シーズンを通して最も多くのポイントを稼いだ選手の計4名。合計16名で優勝を目指して争います。

eSports – 概要 – FAQより拝借

Hearthstoneの競技シーンについて

ルールについて

Hearthstoneの競技シーンでは、しばしば「4ヒーロー1BAN」というフォーマットが使用されます。このフォーマットは

  • 4つのヒーローで4つのデッキを準備
  • 相手の使用する1つのヒーローを使用不可に(BAN)する
  • 残った3つのヒーローでBO5コンクエスト

※BO5…Best Of 5の略。最大5ゲームで3本勝利した選手の勝利。

※コンクエスト…勝利したヒーローが使えなくなるという認識で大丈夫です。

というルールとなっています。このルールの面白い点は

  • BANができるため、あるヒーローについての対策を切ることができる
  • コンクエストであるため、特定のヒーロー、デッキに狙いを定めることで、そのデッキを通さない構築ができる

などといったデッキ構築単位での実力を出すことができる点です。

数多くの大会

ハースストーンでは、先程紹介した世界選手権の他にも多くの大会が開催されています。ハースストーンを遊んでいるとこれらの大会がとても楽しく観戦できると思います。

ハースストーン・ツアーストップ

世界各地で開催されるブリザード公認の大型大会です。オンライン予選を勝ち抜いた上位プレイヤーでオフライン決勝大会が行われ、順位に応じた賞金、シーズンポイントも獲得できます。

今年の7月には東京で開催されましたが、日本のhinaya選手が優勝したことで話題になりました。

また、8月には台湾・台北で開催されたHCT Taichungで、日本のhoro選手が優勝しました。

ハースストーン・グローバルゲーム(HGG)

48の国と地域が、4名の代表プレイヤーを選び、チームで戦う国別対抗戦です。



コミュニティ

世界で活躍する多くの日本人プレイヤー

日本語化がされていない時代、日本選手権が開催されていた時代もあったりしたハースストーンですが、数多くのプレイヤーが活躍してきました。もちろん現在、世界を舞台に活躍する選手も数多くいます。ここではさらっとその選手たちを紹介しておきます。

まっつん選手:2016年の冬季日本選手権大会で優勝を決めた選手。自分はこの選手権でまっつんさんのプレイに痺れて真剣にハースストーンを始めたので、憧れの存在。現在は競技シーンからは退いているが、Hearthstone Worldにたびたび出演しています。

b787選手:日本選手権という枠組みがなくなり、2017年2月に開催されたアジア太平洋冬季プレイオフにて優勝し、シーズン選手権に出場した選手。現在リロイジェンキンス!のレギュラーとしても活躍。

posesi選手:多くのプレイオフへの出場はもちろん、「WESG」という超大型大会のハースストーン部門で3位を獲得した選手。ラダーモンスターとして有名。

Tansoku選手:2018夏季シーズンのプレイオフで上位4名の枠を勝ち取り、シーズン選手権に出場した選手。昔から数多くのプレイオフに出場しており、日本を代表する選手。Youtubeに動画を数多くアップロードしているのでぜひ。

Tredsred選手:4Gamer所属のハースストーンのプロプレイヤー。2017HCT春季世界選手権出場、先日行われたアジア競技大会でも日本代表として出場した選手。

Machamp選手:日本でプレイングといったら真っ先に名前が挙がるであろう選手。プレイングの難易度が最上位に近いクエストローグというデッキの名手。2018シーズン、日本で最もポイントを獲得している選手。

名前を挙げていったらキリがないのでこのへんで。

コミュニティを支えるサポーター

ahirunさんBeerBrick Hearthstoneという情報サイトの運営をされている方。ahirunさんのTwitterを追えば環境が分かります。日本だけでなく海外のプレイヤーもツイートを見ているレベル。ハースストーンのプレイヤーでフォローしない手はありません。

蒼汁選手:たびたび公式の実況・解説を担っている選手。実況・解説の腕もさながら選手としても複数回の選手権出場、ランクマッチの素晴らしい成績も持ち合わせる。ストリーマーとしてもたくさんの人を集めており、ファンが多い。肺は大事にしてほしい。

Hearthstoneの情報サイト

BeerBrick Hearthstone:先述のahirunさんが運営するサイト。ツイートしたデッキのコピー用デッキコードや、日本のコミュニティにフォーカスした記事なども掲載しています。「ahirun cup」という実力者が集う大会も開催されています。

ハースゲーマーズはるかさんが運営するハースストーンの総合情報サイト。デッキTierランク、デッキリスト、デッキガイドなどを掲載しています。独自の大会なども開催されています。

Hearthstone ExpressHearthstone Express様が運営するハースストーンのファンサイト。上記2つのサイトよりも、ハースストーンの世界観、開発陣のコメントなど、背景を掘り下げる記事が多いです。よりハースストーンが好きになるのでコラムなどぜひ読んでみてください。

おわりに

いかがだったでしょうか。

もう少しコンパクトに纏めたかったのですが、結構長くなり申し訳ありません。

自分自身、2016年夏季日本選手権でサブ配信の実況を務めたり、過去に選手権への出場を目指していたこともあって、思い出深いタイトルでもあります。

この記事で、未来を担うプレイヤーが本作を手に取ってくれたら僕にとっても嬉しい限りです。あと、炉端の集いはぜひ機会があれば足を運んでみてください。

また、各地でeSports関係のイベントを開催している方、プロチームを持ちたいという企業の方がHearthstoneというゲームに注目していただけると嬉しいです。

公式サイトはこちらから

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それでは